テンプレートの一覧を開くと、選択肢が並んでいます。公式には一万種類以上と書かれていて、そこで手が止まりました。
数が多いこと自体は困りません。困るのは、どれが自分に合うのか、開く前には分からないことです。この記事では、私がどうやって絞っているかを書きます。先に言うと、絞るより見比べたほうが早いという結論になりました。
会議の種類で選ぶと、なぜしっくりこないのか?
会議の種類は、会議の名前であって、記録の用途ではないからです。
テンプレートを配っている記事はたくさんあります。定例、経営会議、1on1、商談、プロジェクト、研修、朝会、面接。だいたいこの並びで用途別に用意されています。分類としては分かりやすいのですが、実際に当ててみると噛み合わないことがあります。
たとえば同じ「定例会議」でも、進捗を報告して終わる回と、何かを決める回では、あとで見返したい部分が違います。前者は数字だけ残っていればよくて、後者は「なぜそう決まったか」が要ります。会議の名前は同じでも、記録に求めるものが別なわけです。
もうひとつ、一万種類のなかで「定例会議」に絞っても、まだ大量に残ります。種類は入口の絞り込みにはなっても、最後の1つを決める基準にはなりません。
では、何で選べばいいのか?
あとで何を取り出したいかです。
私が見ているのは3つです。
| 見るところ | 具体的に | 選び方への影響 |
|---|---|---|
| あとで何を引くか | 決まったこと / 誰が言ったか / 次にやること | 引かない項目は見出しから削る |
| 誰に渡すか | 自分用 / 人に渡す | 自分用は粗くてよい。渡すなら形が要る |
| 何回使うか | 1回きり / 毎週 | 1回きりなら作らないほうが早い |
この見方は、渡す範囲の記事に書いた基準と同じものです。録音を始めるときに決めた用途が、渡す量も、残す期間も決めていく。テンプレートの選び方も同じ場所から出てきます。
言い換えると、テンプレートを選ぶ作業は「どの雛形が自分の会議に似ているか」を当てる作業ではなく、あとで自分が何をするかを先に決める作業です。

選ぶより早い方法はある?
同じ録音に、複数の要約を並べて見比べます。
これが実際にやってみて一番うまくいった方法でした。テンプレートと業界選択を2ヶ月使った記事にも書きましたが、1つ目で決め打ちせず、パターンを複数作って同じ録音に当て、出力を並べて選ぶという進め方です。頭のなかで想像するより、出てきた文章を見たほうが早く決まります。
道具の側も、これを前提にしているようです。Plaudの公式ページには、決定事項やアクション項目など焦点を変えた要約を追加でき、元の要約を置き換えることなく、各視点で整理した要約を表示すると記載されています。1つを選んで残りを捨てる、という設計ではありません。
つまり、最初から1つに絞る必要がありません。迷っている時点で2つ作って、次の会議で両方見てから決めればよい、ということになります。
テンプレートの中身は、何を指定するのか?
見出しと分量です。
自作というと構えてしまいますが、指定するのは「どんな見出しで、何を、どのくらいの分量でまとめてほしいか」だけです。会議の議事録なら、たとえばこういう作り方になります(あくまで作り方の例です)。
- 見出し: 決定事項 / 保留事項 / 各自の宿題(担当者と期限)
- 分量: 決定事項は簡潔に、議論の経緯は詳しめに
ここで差が出るのが分量の指定です。会話の大部分は結論に至るまでの過程で、重要ではないけれど記録には残しておきたい部分です。過程を切り捨てすぎない分量にしておくと、あとから「なぜこの結論になったか」を追える要約になります。
短くまとめるほど良い、という話ではありません。要約が整った形で出てくると、どこが直っていないか見えにくくなる、という別の問題も出ます。この点は要約のどこを直すかの記事に書きました。
なお公式には、必要な情報構成を説明する方法のほかに、既存のフォームを写真で撮影してカスタムテンプレートを作る方法も記載されています。すでに紙の様式が決まっている職場なら、こちらのほうが早いかもしれません。
既製の一万種類は、どう使うのが得か?
ゼロから作らず、近いものを1つ開いて削るほうが早いです。
一万種類という数は、全部見るためのものではないと考えています。自分の会議に近そうなものを1つ開いて、要らない見出しを削り、足りない項目を足す。この形なら、白紙から考えるより手数が少なくなります。
公式には、会議・営業電話・面接・リサーチなど幅広いワークフローに対応したテンプレートから選べると記載があります。近いものは大抵見つかるので、探すのは1つでよい、という使い方です。
1回きりの会議に、テンプレートは要るか?
要らないと思います。
正直に書くと、テンプレートを探したり作ったりする時間が、出てきた要約を手で直す時間を超えたら本末転倒です。毎週やる会議なら一度作れば元が取れますが、年に1回の会議のために作り込むのは割に合いません。
私の場合は、繰り返す記録だけテンプレートを持って、単発のものは既定の要約のまま受け取っています。そのうえで気になる箇所だけ直します。全部を型にはめようとすると、その管理自体が仕事になります。
テンプレートより先にやることはある?
専門用語が多い職場なら、業界選択と単語登録のほうが先です。
これは順番の話です。テンプレートは「まとめる形」を整えるものですが、そもそも文字起こしの段階で固有名詞が崩れていると、形を整えても中身が直りません。
私の実感としては、業界を設定してから修正作業が「要約の単語をいくつか直す」程度に収まるようになりました。公式にも、医療・法律・金融など10種類以上の用語集を内蔵したカスタム用語の機能が記載されています。具体的な設定は文字起こしの精度を上げる記事にまとめました。
形を整える前に、素材を整える。この順番のほうが効率がよいと考えています。
まとめ
要約テンプレートを決めるときにしていることは、次の3つです。
- 会議の種類ではなく、あとで何を引くかで選ぶ。同じ定例でも、報告の回と決める回では欲しい記録が違う
- 1つに絞らず、同じ録音で見比べる。焦点を変えた要約は元のものを消さずに追加できる
- 繰り返す記録だけ型を持つ。単発の会議は既定のまま受け取って、気になる箇所だけ直す
そして専門用語が多い職場なら、テンプレートより先に業界選択と単語登録を済ませたほうが手戻りが減ります。
買う前の確認事項は公式ストアの配送・返品・保証を読んだ記事、文字起こし時間の考え方は料金プランの記事にまとめています。

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参考文献
- Plaud公式 Plaud Intelligence(2026年8月11日確認)
- Plaud公式 Note Pro 商品ページ(2026年8月11日確認)
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