「あの会議、何を決めたんだっけ」「運転中に浮かんだアイデアが思い出せない」——そんな悩みへの答えになるかもしれないカード型AIボイスレコーダー「Plaud Note Pro」を、1ヶ月使ってきました。
先に結論を言うと、これは「買ってすぐ完成」の道具ではありません!!!
自分用に育てて、はじめて本領を発揮する道具です。この記事では、実際に使って良かった点も、気になった点も、そのまま書きます。

結論の早見表
| 良かった | 気になった |
|---|---|
| メモから解放され、会話に集中できる | 誤変換はある(単語登録で改善していける) |
| マインドマップ・テンプレートの柔軟さ | 複数人の話者判別はまだ曖昧 |
| バックグラウンド自動転送(アップデートで対応) | 充電が専用端子(薄すぎる代償www) |
私の使い方(1ヶ月の実例)
- 車内で思いついたことをその場で録音——あとで自動的に文字になっている
- 職場の会議・打ち合わせの記録
- 頭の中の整理——考えを話して録音し、要約させる
- 仕事柄、専門的な業務記録の下書きに音声を活用する取り組みも試しています(録音は職場のルールと関係者の同意の範囲で行っています)
会議が特別多いわけではない私でも、「ちょっとした思いつきを逃さない」という用途だけで手放しにくくなりました。
良かった点
1. メモを取らなくていい=目の前の会話に集中できる
一番大きな変化はこれです。相手の話を聞きながらメモを取る、という分業から解放されて、打ち合わせそのものに集中できます。記録は後からアプリが文字起こしと要約をしてくれるので、「聞くことに全振り」できる感覚は想像以上でした。
2. マインドマップとテンプレートの柔軟さ
録音した内容をマインドマップの形に整理でき、話の構造が一目で見えます。要約テンプレートも複数用意されていて、さらに自分でオリジナルテンプレートを作成できます。この「型を自分で作れる」ことが、後述する使いこなしの核になります。
3. アップデートでバックグラウンド自動転送に対応
以前はアプリを開いて録音データを転送する必要がありましたが、最近のアップデートでアプリがバックグラウンドでも自動転送されるようになりました。「録音したのに転送し忘れていて、文字になっていない」という取りこぼしが消えたのは、地味ですが毎日使っていく上でありがたい改善です。

気になった点(正直に)
1. 誤変換はある
前提として、Plaud Note Proのような「AIマイク」の文字起こしは、音をそのまま機械的に文字へ変換する従来型と違い、前後の文脈から単語を選んでくれます。そのため誤変換そのものがもともと少ない、というのが1ヶ月使った体感です。
それでも、誤変換は確かにあります。特に専門用語(例:医薬品関連)の用語は、まだ不完全です。ただし単語登録機能で固有名詞を教えていくと精度は上がっていきます。ここも「育てる」感覚です。
2. 話者の判別はまだ発展途上
複数人の会話で「どちらの発言か」の判別が曖昧なことがあります。1対1の打ち合わせや自分用メモでは問題になりませんが、大人数の会議の完全な議事録を期待するなら、現状は過信しない方がいいと思います。
3. 充電が専用端子
手持ちのUSB-Cケーブルをそのまま挿せる形ではなく、専用の充電方式です。ケーブルを忘れると充電できないのは注意点。ただ、このカードのような薄さはこの設計だからこそ、とも言えます。

使いこなしのコツ:「完成品」ではなく「育てるガジェット」
1ヶ月使って確信したのは、Plaud Note Proの本領は買った瞬間ではなく、カスタマイズした後に出るということです。
低評価のレビューをされた方も見かけました。おそらくですが「育てる」という過程に入る前に評価を決めてしまったのではないかと考えています。
- 単語登録で自分の業界用語を教える——誤変換が目に見えて減っていきます
- テンプレートを自作する——既製テンプレートで物足りない用途(私の場合は専門的な記録形式)は、ChatGPTやClaudeに「こういう形式の要約テンプレートを作りたい」と相談して自作すると、かなり実用レベルまで持っていけます。会議用・商談用・思考整理用と分けて作ると、自分専用の道具に変わっていきます。
これはPlaud Note Proに限らず、AIガジェット全般に言えることだと考えています。「最初から完成された道具」を期待すると裏切られ、「自分用に育てる素材」と捉えると期待を超えてくる——このブログで今後も繰り返し出てくる考え方です。
向いている人・向いていない人
向いている人
- 会議や打ち合わせ、メモを取る機会が多い人
- 忘れっぽい自覚がある人
- 瞬間のひらめきを逃さず記録しておきたい人
- ツールを自分好みに調整するのが苦にならない人
向いていない人
- 箱から出してすぐ、設定なしで完成された結果だけを求める人
まとめ
- メモから解放されて会話に集中できるのは、想像以上の体験でした
- 誤変換・話者判別など発展途上の部分はありますが、単語登録とテンプレート自作で「育てられる」余地があります
- AIガジェットの本質はパーソナライズです。育てる前提で付き合える人には、十分おすすめできる1台だと感じています

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※本記事は執筆時点(2026年7月)で1ヶ月使用した個人の感想です。機能や仕様はアプリのアップデートにより変わる可能性があります。
