Robloxのチャットに顔の年齢確認が必要になった!親が見る場所は変わったのか?

Robloxのチャットに顔の年齢確認が必要になった。親が見る場所は変わったのか? 家庭とAI
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子どもが「友達とチャットできなくなった」と言ってくる。あるいは、アプリを開いたら年齢確認を求める通知が出ている。そんな場面が、今年に入ってから起きています。

Robloxは2026年1月7日から、チャットを使うときの顔による年齢確認を全世界で順次必須にしました。先に結論だけ書くと、変わったのは遊ぶ側の年齢の扱いで、親が見る場所は変わっていません。何が変わって何が変わっていないのかを、公式の情報で整理します。

何が必須になったのか?

チャットを使うすべての年齢層に、年齢確認が求められるようになりました。

Roblox公式のニュースルームによると、この仕組みは2026年1月7日にチャットが使える全世界の地域へ順次導入されました。年齢確認を終えたユーザーは6つの年齢層に分けられます。

年齢層既定でチャットできる相手
9歳未満保護者の同意が必要。初期設定ではオフ
9〜12歳9歳未満 / 9〜12歳 / 13〜15歳
13〜15歳9〜12歳 / 13〜15歳 / 16〜17歳
16〜17歳13〜15歳 / 16〜17歳 / 18〜20歳
18〜20歳16〜17歳 / 18〜20歳 / 21歳以上
21歳以上18〜20歳 / 21歳以上

既定では、自分の年齢層と、その1つ上・1つ下のグループとチャットできる形です。公式は「16歳未満の子供が大人とコミュニケーションをとれないように設計」していると書いています。

日本については、13歳未満のユーザーが年齢確認を行う際に、法令に基づいて保護者の同意が必要だと公式プレスリリースに記載があります。

子どもの顔の画像は、どう扱われるのか?

公式は「安全に処理された直後に削除される」と書いています。

ここがいちばん気になる点だと思います。分かっていることを並べます。

  • 顔年齢推定はパートナー企業のPersonaが処理し、使用された画像や動画は処理の直後に削除される
  • Personaの技術は第三者機関の試験と認証を受けており、英国のAge Check Certification Schemeによるテストでは、18歳未満のユーザーで推定の誤差が平均1.4年(MAE)という結果
  • 13歳以上のユーザーは、顔ではなく本人確認書類による年齢確認を選ぶこともできる
  • 判定に納得できない場合は、身分証明書での確認や、保護者が子どもの生年月日を更新する方法で異議を申し立てられる

顔を撮ることに抵抗があるなら、13歳以上は書類を選べる、という点は知っておく価値があります。撮影した画像が残らないという説明は、録音データの保存先を公式情報で整理した記事でやったのと同じで、公式が明記しているかどうかで判断するしかない部分です。

なお、Robloxはチャットを通じた画像の共有を一切許可していないとも書いています。子ども同士のやりとりで写真が飛び交う心配とは、別の話として整理できます。

保護者は、どこで何をするのか?

設定から保護者アカウントを連携し、許可を出す流れです。

日本向けの公式プレスリリースには、13歳未満の場合の手順が書かれています。

  1. Robloxアプリの「設定」から「アカウント情報」を選ぶ
  2. 「保護者の許可を取る」をタップし、保護者のメールアドレスを入力する
  3. 保護者に通知メールが届くので、保護者用アカウントを作成して子どものアカウントと連携する
  4. 保護者が「許可」を選ぶと、子どもの年齢確認手続きができるようになる

一度連携しておくと、保護者側から子どもの年齢確認の状況を確認したり、生年月日を更新したりできます。設定画面を一緒に開く進め方はRobloxの年齢区分と保護者設定の記事に書いたとおりで、ここは変わりません。

確定したのは遊ぶ側の年齢。作品に付くラベルは制作者の申告のまま
確定したのは遊ぶ側の年齢。作品に付くラベルは制作者の申告のまま

それで、何が「確定」したのか?

確定したのは、遊ぶ側の年齢だけです。

ここが、この記事でいちばん書きたかったところです。

Robloxの年齢区分は誰が決めているかに書いたとおり、作品に付く年齢区分のラベルは、制作者が質問票に回答して生成されます。つまり、中身の側の年齢表示は、作った人の申告にもとづいています

今回の顔年齢確認で変わったのは、遊ぶ側の年齢です。これまで自己申告の生年月日だったものが、推定によって確からしくなりました。一方で、作品側のラベルの決まり方は、この発表では変わっていません。

だから「年齢確認が入ったから、もう中身を気にしなくてよい」とはなりません。誰と話せるかの精度は上がりましたが、何を遊ぶかの判断材料は、これまでと同じところから出ています。以前の記事に書いた「先週見て問題がなかったから今週も同じ、とは限らない」という話も、そのまま残ります。

作る側にも、年齢確認は来るのか?

公式は、来ると書いています。

同じニュースルームの記事の最後に、今後数か月以内に、クリエイターがRoblox Studioのリアルタイム共同編集機能にアクセスする際の年齢確認を義務化し、コミュニティに関するポリシーを更新する予定だと記載があります。

ただし、これは共同編集機能を使うときのアクセス条件であって、公開時のラベルの決まり方が変わるとは書かれていません。ここは分けて読む必要があると考えています。

子どもが自分でゲームを作りたいと言い出した場合の話はRobloxでゲームを作りたいと言われたときの記事にまとめました。誰かと一緒に作る段階では、この年齢確認が関わってくる可能性があります。

「チャットできない」と言われたら、何を見る?

理由は大きく2つに分かれます。

ひとつは、年齢確認をまだ済ませていない場合です。年齢確認そのものは任意ですが、チャットなど一部の機能は、確認を終えていないと使えないと公式に記載があります。

もうひとつは、相手が離れた年齢層にいる場合です。既定では上下1つずつの年齢層としか話せないので、年の離れた相手とは、そもそも仕組みとして繋がりません。13歳以上であれば「Trusted Connections(信頼できるつながり)」を使うと、年齢層の外にいる知り合いともやりとりできると書かれています。

親や兄弟が別の年齢層に入ってしまう問題については、公式も認識していて、より簡単にチャットできるシステムを開発中だとしています。いま繋がらないからといって設定を間違えたわけではない、と考えてよさそうです。

親のやることは、これで変わるのか?

変わらないと考えています。

仕組みが1つ増えたことで、大人と子どもが直接つながる経路は狭くなりました。それは前進だと思います。ただ、公式自身が「Robloxを含むいかなるシステムも完璧ではなく」と書いていて、そのうえで保護者に対し、オンラインの安全について子どもと話し合うことを勧めています。

やることは前と同じです。設定を一緒に開く。誰と遊んでいるかを聞いておく。何かあったら報告できると伝えておく。この3つは、確認の仕組みが増えても代わりにやってはもらえません。AIやサービスの言うことを鵜呑みにしない姿勢を家庭でどう育てるかは、子どもにAIを使わせるときの設定の記事わざとウソをつかせてみた記事に書きました。

この記事で引用した日本語の公式ページには、機械翻訳を使用しており誤りが含まれる場合がある、という注記が冒頭に出ます。細かい表現が気になる場合は、原文にあたるほうが確実です。また、顔の画像を扱う仕組みへの抵抗感そのものは、説明を読んでも消えないことがあると思います。書類での確認を選ぶ、という選択肢が13歳以上にはあります。

まとめ

2026年1月からの変更で、押さえておくことは3つです。

  1. チャットには年齢確認が要る。6つの年齢層に分かれ、既定では上下1つずつとしか話せない。9歳未満は保護者の同意が前提
  2. 顔の画像は処理後すぐ削除されると公式に記載がある。13歳以上は書類での確認も選べ、判定には異議申し立てができる
  3. 確定したのは遊ぶ側の年齢で、作品のラベルは制作者の申告のまま。中身を見る目は引き続き必要

写真を扱う仕組みへの向き合い方という点では、宿題の写真をAIに撮らせる話で書いたことと地続きです。何が写るのか、それがどこへ行って、どれくらい残るのか。順番に確かめれば、たいていの不安は形になります。

親の立場として考えると子供が遊ぶにあたって多少厳しいかもしれませんがプラットフォーム側の責任として決して悪くない変更ではないかと考えています。

参考文献

※Robloxの仕様・設定項目は更新されることがあります。最新の内容と実際の操作手順は、Roblox公式のヘルプおよび保護者向けページでご確認ください。

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