身につけて会話を残すAIレコーダーに、スマートホームの機器でおなじみのSwitchBotが、2026年8月に「AIマインドクリップ」を出しました。比べる相手としてまず浮かぶのは、同じくクリップで身につける「PLAUD NotePin S」でしょう。
選び方の答えは、毎日の会話を「やること」まで自動で片づけてほしいならマインドクリップ、会議の記録を自分の形に作り込みたいならNotePin Sです。本体の価格も料金プランも、2026年10月27日時点ではマインドクリップのほうが安く収まります。
この記事では、両社の公式情報(2026年10月27日時点)をもとに、買う前に見ておきたい違いを整理します。
マインドクリップは、一日の会話を「今日やること」まで片づけてくれる
マインドクリップのいちばんの強みは、録ったあとの整理を丸ごと任せられることです。
録音は本体のスライドスイッチで始めます。重さは16.8gで、最大20時間の連続録音に対応。録音したら充電するだけで、データが自動で転送され、文字起こし・要約・ToDoの抜き出しまで進みます。誰が話したかも区別して文字起こしし、要約のテンプレートは会議・商談・レッスンなど内容に合わせてAIが選び、要約に使うAIもChatGPT・Claude・Geminiから選べます。
目を引くのは、会話の外まで面倒を見てくれるところです。
- 毎日の振り返り: 一日の要点と対応事項をひとまとめにして届ける
- 週間サマリー: 何日にも散らばった話題を、テーマごとにまとめ直す
- ToDoの書き出し: 拾った「やること」を、AppleカレンダーやGoogleカレンダーへワンタップで追加
SwitchBotはサポートページで、マインドクリップを毎日身につけて記録・整理・分類する「AIパーソナルアシスタント」と位置づけ、PLAUDを手動で録り始めるプロ向けの録音ツールに近いもの、と説明しています。会議だけでなく、立ち話や家族との約束まで含めて、一日の会話を次の行動に変える道具と考えるとつかみやすいはずです。
NotePin Sは、会議の記録を自分の形に作り込める
NotePin Sの強みは、録る場面を自分で選び、残し方を細かく作り込めることです。
録音はボタンの長押しで始め、短く押すとその瞬間に「ハイライト」の印が付きます。大事な発言の場所を、あとで探しやすくなる仕組み。重さは17.4gで、クリップ・ピン・ネックストラップ・リストバンドの4通りで身につけられ、最大20時間録れます。Appleの「探す」にも対応しています。
要約の作り込みでは、PLAUDの層の厚さが光ります。
- 要約テンプレートは10,000種類以上: 職種や会議の種類ごとに選べて、自分用のテンプレートも作れる
- 112以上の言語で文字起こし: 話者ラベル付きで発言者を分ける
- オンライン会議も残せる: 本体を買った人は、パソコンのPlaud Desktopで会議を録れる(Plaud Desktopの記事)
議事録の形を会議ごとに変えたい人や、オンラインと対面の両方の会議を1つのアプリで残したい人には、こちらのほうが合っています。
表で並べると、本体も料金もマインドクリップが安い
2026年10月27日時点の公式ストアと公式の料金ページの価格で並べると、次のとおりです(税込)。
| SwitchBot AIマインドクリップ | PLAUD NotePin S | |
|---|---|---|
| 本体(2026年10月27日時点) | 19,980円 | 28,600円 |
| 重さ | 16.8g | 17.4g |
| 録音の始め方 | スライドスイッチ | ボタンの長押し |
| 連続録音 | 最大20時間 | 最大20時間 |
| 無料の文字起こし | 月300分 | 月300分 |
| 月1,200分のプラン(2026年10月27日時点) | 年15,980円(月払いは1,980円) | 年16,800円(月払いは3,000円) |
| 無制限のプラン(2026年10月27日時点) | 年36,980円 | 年40,000円(月払いは5,000円) |
| 要約テンプレート | 30種類(内容に合わせてAIが選ぶ)と自作 | 10,000種類以上と自作 |
2026年10月27日時点の価格で比べると、本体の差は8,620円。年払いのプランも、マインドクリップのほうが月1,200分で820円、無制限で3,020円安い計算です。月払いで比べると差はさらに広がり、1,200分のプランで月1,020円違います。
一方で、無料で使える月300分は同じです。録る量がそもそも少ない人は、どちらも無料の範囲で収まるかもしれません。毎月どれくらい録るかを先に数える考え方は、料金プランは無料で足りるかを考えた記事にまとめています。
違いが出るのは、録音の置き場所と、やり直すときの扱い
価格のほかに見ておきたいのが、録った音声がどこに残るかです。
マインドクリップは、録音をスマホのアプリ経由か、充電中に本体から直接、クラウドへ上げます。クラウドはAmazon Web Servicesで、アジアのユーザーのデータはシンガポールの地域に保存されると案内されています。アップロードが済めば、本体の録音は自動で消える作り。
PLAUDの公式ヘルプ(アプリ3.30以前が対象)では、音声は本体に保存され、クラウドに置かれるのは「Cloud Sync」を有効にしたときだと説明されています。録音をクラウドに置くかどうかを自分で選びたい人には、ここが判断材料になると考えています。データの扱いはPLAUDのセキュリティの記事で詳しく整理しました。
もう1つは、文字起こしのやり直しです。マインドクリップは、同じ録音をもう一度文字起こしすると、利用枠を改めて消費します。PLAUDはアプリ4.0から、やり直しに分数を使わなくなりました(アプリ4.0のやり直しの記事)。言語の設定を間違えやすい人や、録り方を試行錯誤したい人ほど、ここは役に立ちます。
マインドクリップが向く人
- 会議より、立ち話や移動中のひらめき、家族との約束まで含めて残したい人
- 録ったあとの整理を、振り返りやToDoまで任せたい人
- 本体と料金を、できるだけ抑えて始めたい人
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NotePin Sが向く人
- 会議の議事録を、テンプレートで自分の形に整えたい人
- 対面の会議もオンライン会議も、1つのアプリで残したい人
- 録音をクラウドに置くかどうかを、自分で決めたい人
同じNotePin Sを、自動で録るMoriや、AnkerのSoundcore Workと比べた記事もあります(MoriとNotePin S・Soundcore WorkとNotePin S)。
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まとめ
どちらにも強みがあります。マインドクリップは、一日の会話を「今日やること」まで自動で片づけてくれる道具で、本体も料金も安く始められる。NotePin Sは、会議の記録を細かく作り込め、録音の置き場所や、やり直しの扱いでも選べる幅が広い道具です。
迷ったら、先週の自分が「あとで困った」のはどちらだったかを思い出してみてはいかがでしょうか?やると言ったことを忘れていたならマインドクリップ、会議の中身を正確に残せなかったならNotePin Sが、その困りごとに合っているはずです。
参考文献
- SwitchBot「SwitchBot AIマインドクリップ」 https://www.switchbot.jp/products/switchbot-ai-mindclip (2026年10月27日確認)
- SwitchBotサポート「有料プランと無料プランのAI機能にはどのような違いがありますか」 https://support.switch-bot.com/hc/ja/articles/41566324661655 (2026年10月27日確認)
- SwitchBotサポート「AIマインドクリップとPlaudの違いは何ですか」 https://support.switch-bot.com/hc/ja/articles/41566309659543 (2026年10月27日確認)
- SwitchBotサポート「AIマインドクリップはどのくらい録音できますか」 https://support.switch-bot.com/hc/ja/articles/41566319814551 (2026年10月27日確認)
- SwitchBotサポート「AIマインドクリップのAI機能では何ができますか」 https://support.switch-bot.com/hc/ja/articles/41566309753367 (2026年10月27日確認)
- SwitchBotサポート「データの保存経路とクラウドサービスはどのようになっていますか」 https://support.switch-bot.com/hc/ja/articles/41566324833047 (2026年10月27日確認)
- SwitchBotサポート「AWSのデータ保存および処理地域(国・地域)」 https://support.switch-bot.com/hc/ja/articles/43385626325399 (2026年10月27日確認)
- SwitchBotサポート「同じレコーディングを再度文字起こしを行うと、再度利用枠が消費されますか?」 https://support.switch-bot.com/hc/ja/articles/42629418330775 (2026年10月27日確認)
- Impress Watch「SwitchBot、会話を記憶・ToDo化する「AIマインドクリップ」」 https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2133943.html (2026年10月27日確認)
- Plaud「Plaud NotePin S」 https://jp.plaud.ai/products/plaud-notepin-s (2026年10月27日確認)
- Plaud「AI メンバーシップ」 https://jp.plaud.ai/pages/plaud-ai-plan-pricing (2026年10月27日確認)
- Plaud ヘルプセンター「各プランの比較」 https://support.plaud.ai/hc/ja/articles/50742099278617 (2026年10月27日確認)
- Plaud ヘルプセンター「AI 処理でのデータの使われ方」 https://support.plaud.ai/hc/ja/articles/57744162858009 (2026年10月27日確認)
本記事は、各社の公式情報にもとづく整理です。価格や機能は変わることがあるため、最新の情報は各ページでご確認ください。

