会議が終わるたびにアプリを開いて録音の転送を待つ数十秒は、PLAUDを使っていると毎回つきまとう手間です。10月29日に出る「Plaud Note Pro Flow Edition」は、その手間をなくす自動転送を目玉にしています。ですが、PLAUDの日本語ヘルプを読むと、自動転送はいまのNote Proでも、iPhoneならファームウェアの更新で使えると書かれていました。
この記事では、Flow Editionで変わったことと変わらないことを、公式の発表とヘルプで整理してみます。そのうえで、いまNote Proを持っている人と、これから買う人に分けて選び方をまとめました。
自動転送と自動要約は、いまのNote Proで今日から使える
PLAUDのヘルプ「ファイルを転送する」によると、Note ProのAuto-transfer(自動転送)は、オンにしておけばアプリを開かなくても、本体がスマートフォンの近くにあるだけでバックグラウンドで録音を同期する機能です。使える条件は次のとおり。
- iPhone(iOS)であること
- Plaud Appがv3.23.0以降、Note Proのファームウェアがv1.6以降であること
- アプリの位置情報の許可を「常に許可」にすること(本体をバックグラウンドで見つけるために使います)
- Bluetoothをオンにして、本体をスマートフォンの近くに置くこと
オンにする手順は、Plaud Appで「Transfer to App」を開き、「Bluetooth Transfer」の「Auto-transfer」のスイッチを入れるだけ。スイッチが見当たらなければ、先にファームウェアの更新を。アプリで左上のPlaud Note Proをタップし、デバイス設定の「ファームウェアバージョン」から更新できます。更新の前に録音を転送しておき、電源アダプターで充電しながら、終わるまでアプリを開いたままにしておくのが条件です。
届いたあとの文字起こしと要約も、すでに自動。アプリには「新しい録音を自動要約」というAutoFlowが最初から入っていて、初期設定でオンになっています。対象は200語を超える録音(約5分以上の発話)。文字起こしの分数は、ふだんどおり使います。要約の形を自分で決めたい場合は、AutoFlowの実運用レビューで書いたように、テンプレートを指定したAutoFlowを足すこともできます。
つまり、止めるボタンを押して席を立てば、次にスマホを見たときには要約が届いている。Flow Editionで紹介されている流れは、手元のNote Proでもそのまま組めます。
Flow Editionで新しくなったのはマイク
では、Flow Editionは何が違うのか。2026年10月21日のPLAUD株式会社の発表では、希望小売価格は29,700円(税込)、色はブラックとシルバーの2つです。10月29日から、公式サイト、Amazonと楽天市場の公式の販売ページ、家電量販店(エディオン・ビックカメラ・ヤマダデンキ・ヨドバシカメラ。店舗によって異なる)で販売されます。
新しくなったのはマイクです。「Super Mic」を4基積み、S/N比は68dB。AIで話し手の方向の音を集める仕組みを持ち、音声強化モードでは最大5m先の声まで録れるとしています。発表は、より高精度なマイクを新たに積んだことで、文字起こしと要約の精度が上がったと説明しています。
一方で、PHILE WEBは、ほかの機能と外観は従来と同じと伝えています。いまのNote Proも公式ストアの説明では4基のマイクで最大5m、厚さ2.99mm・重さ30g。届く距離の数字は同じで、Note ProのS/N比は公表されていないため、どれだけ聞き取りやすくなったかを数字で比べることはできません。自動転送はFlow EditionでもiPhoneのみです。
いまNote Proを持っているなら、まず更新から
自動転送のために買い替える必要はない、と考えています。ファームウェアをv1.6以降にしてスイッチを入れれば、Flow Editionと同じ流れになるためです。
買い替えを考えてよいのは、音の悩みがはっきりあるとき。会議室の奥の声が遠い、こもって聞き取りにくい、といった場面が多いなら、マイクが変わったFlow Editionは候補になります。ただ、その前に試せることもあります。PLAUDのヘルプが音の小さいときに挙げている確認は、Magnetic Caseを外す、話し手から0.5〜1mで試す、AIスピーチ強化をオフにして比べる、の3つ。人の多い場所で録るときのコツは、ざわざわした部屋で録った記事にまとめました。それでも足りないと感じたら、そこで初めてマイクを替える意味が出てくる、と考えています。
これから買うなら、10月29日を待つ価値はある
これから初めて買うなら、5日待つ価値は大きいと見ています。いまのNote Proは公式ストアの価格が2026年10月24日時点で30,800円。2026年10月21日の発表で示されたFlow Editionの希望小売価格29,700円のほうが低く、マイクは新しいものです。
Androidの人も、待つ理由は同じです。自動転送はどちらの機種でもiPhoneだけなので、Androidで分かれ目になるのは、マイクだけ。新しい機種を待つかどうかの考え方は、AIボイスレコーダーは次の製品を待つべき?でも整理しています。
なお、同じ10月21日にはイヤホン型の「Plaud One」(44,000円・年内発売予定)も発表されました。こちらは形も使い方も違う別の製品なので、カード型を選ぶならFlow EditionとNote Proの2つで考えれば十分です。
まとめ
新しい機種が出ると、手元の機種が急に古く見えるものです。ですが今回は、目玉の自動転送と自動要約が、いまのNote Proにもすでに届いています。Flow Editionで変わったのはマイクで、これから買う人には、より低い希望小売価格で新しいマイクが手に入る機種になりました。
Note Proそのものの使い心地は、1か月使ったレビューにまとめています。持っている人は、まずアプリでファームウェアの版を確かめて、自動転送のスイッチを入れてみてください。録音を止めて席を立つだけで要約が届く流れは、手元の1台でいますぐ試せます。
参考文献
- PLAUD株式会社「Plaud One 国内初公開」プレスリリース(Plaud Note Pro Flow Edition を含む) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000161544.html (2026年10月24日確認)
- PHILE WEB「Plaud、録音性能を高めたカード型AIレコーダー新モデル『Plaud Note Pro Flow Edition』」 https://gadget.phileweb.com/post-135625/ (2026年10月24日確認)
- ケータイ Watch「PLAUDから新製品『Plaud One』『Plaud Note Pro Flow Edition』」 https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/2150106.html (2026年10月24日確認)
- Plaud ヘルプセンター「ファイルを転送する」(Plaud Note Pro) https://support.plaud.ai/hc/ja/articles/50947269502105 (2026年10月24日確認)
- Plaud ヘルプセンター「Note Pro で自動転送が機能しない場合はどうすればよいですか?」 https://support.plaud.ai/hc/ja/articles/59529496665241 (2026年10月24日確認)
- Plaud ヘルプセンター「Plaud Note Pro のファームウェアはどのように更新しますか?」 https://support.plaud.ai/hc/ja/articles/50962920243737 (2026年10月24日確認)
- Plaud ヘルプセンター「自動文字起こしと要約」 https://support.plaud.ai/hc/ja/articles/62437655066649 (2026年10月24日確認)
- Plaud ヘルプセンター「Plaud Note Pro の音量が小さい、または音質が悪い場合はどうすればよいですか?」 https://support.plaud.ai/hc/ja/articles/52155843992729 (2026年10月24日確認)
- Plaud 公式ストア「Plaud Note Pro」 https://jp.plaud.ai/products/plaud-note-pro (2026年10月24日確認)
価格・発売日・機能は2026年10月24日時点の公式の発表とヘルプにもとづいています。購入の前に、各ストアの販売ページで最新の内容をご確認ください。

