私はよくペンを無くします。スーツに入れたはずのペンが、どこかで使ったまま行方不明になる。そして肝心なときに、ペンが無い。そんなときに役に立っているのが、ボイスレコーダーです。
ただ、録音を任せきりにすると別の問題が生まれます。今回は、そのメリットと注意点を紹介します。
メリット① 手ぶらでも、話の記録が残る
ペンやメモ帳を探す手間がなくなります。録音を押すだけで記録が始まるので、ペンを無くしがちな私は非常に助かっています。
メリット② 話すことに、集中できる
メモを取りながら聞くと、相手の言葉を一部取りこぼします。録音があれば手は止めて、相手の話を聞くことに集中できます。
メリット③ 話しながら、自分の考えも整理される
AIが会話を要約してくれると、話の流れが一目で分かります。自分で整理し直す手間が減る分、考えを整える時間に回せます。説明するときに結論から簡潔に話す習慣も、身につけられるかもしれません。
注意点①「あとで聞けばいい」と思った瞬間、集中が切れる
「録音して要約されるからいいや」と思うと、その場での集中が弱くなります。録っているから覚えなくていいと感じた時点で、聞く力は少しずつ落ちていきます。録音は道具であって、集中の代わりにはなりません。
注意点② 要約は、細かい質問に答えてくれない
自分で考えてまとめた議事録ではないため、細かい質問をされたときに答えにくいことがあります。要約の文を読んだだけでは、背景までは身につきません。大事な場面では、録音を聞き直すか、自分の言葉でまとめ直す一手間が必要です。
注意点③ 時短を、自分の能力が上がったことと取り違えない
ツールは時間を効率化してくれますが、それは自分が伸びたことと同じではありません。浮いた時間を考える時間に回せるかどうかで、半年後の差が出ると感じています。
注意点④ 録音の前に、相手の同意と音声の行き先を決める
相手の同意がない録音は、トラブルの原因になります。録音禁止の場や社内の規程にも注意が必要です。音声がクラウドに送られる場合は、どこに保存され、誰が見られるのかを確かめておきます。医療や法律など守秘義務のある現場では、この確認を先に済ませておきたいところです。
半年かけて、ハーネスを作った話
私はできれば怠けたい人間です、だからClaude CodeといったAIを使っています。
ですが誤作動や不意のトラブルが怖いので、ハーネスと呼ばれる仕組みを作って動かしてきました。
安定して動く形に持っていくまで、半年近くかかりました。怠けるどころか、逆に忙しかったです。
仕組みの作成記録は、こちらの記事に書いてあります。
私の周りでも「AIを使うと判断する回数が増えて、かえって忙しくなった」という声をよく聞きます。楽になる一方で、考えることや処理する仕事量は確実に増えます。
残る側に立つために大事なこと
以前ある開業医の先生が、AI導入に後ろ向きだった理由がそこにありました。効率化すると事務員の人数を減らさないといけなくなる、要するに経営者として決断しなくてはいけなくなるという心配です。開業医の先生はとても優しい方だからそこまで考えてくれました。ですが多くの経営者の考えは逆だと思います。
AIで仕事が早く終わるようになると、職場で必要な人数も変わっていきます。以前は5人がかりで処理していた仕事が1人で済むようになるケースも珍しくありません。
AIを使わないという選択も、もちろん否定はしません。ただ、その間に周りが先へ進んでいくリスクは覚えておきたいところです。
最も大事なのは、ツールを活かすことで自分も一緒に成長することです。そして、知識でも技術でも何でもいいので、自分だけの武器を用意しておくこと。それが、これからの時代に必要なことなのかもしれません。
