※この記事はレビュー記事ではありません。
ChatGPTの月額、このまま払い続けていいのか。そう迷っている人は多いはずです。そんな中、Makuakeで「月額サブスクさようなら」と掲げるAIマイクが、2026年10月19日まで応援購入を受け付けています。名前は「AI ONE Microphone」。
PCの前で毎日AIを使う人には、面白い選択肢です。 ボタンを押すだけで翻訳や要約を呼び出せる手軽さは、ほかの道具にはあまりない。ただし「ずっと無料」は約束ではなく、プロジェクトページ自身がその点を断っています。
2026年10月3日時点のプロジェクトページと、各社の公式の料金ページをもとに、応援購入の前に確かめておきたい点を整理します。
ボタンを押すだけで、14種類のAIを呼び出せる!
AI ONE Microphoneは、PCにUSBでつなぐ卓上のマイクです。プロジェクトページによると、専用アプリ「AI ONE」と組み合わせて、14種類のAIツールを物理ボタンから呼び出せるとされています。
- 音声入力(話した言葉をそのまま文字にする)
- 100以上の言語に対応した翻訳
- 文章の作成や要約
- 資料を読み込ませてプレゼン資料を作る機能
- 画面を切り取って、そのまま翻訳する機能
ボタンは3つで、ノブも付いています。どのボタンに何を割り当てるかは、自分で決められるとのこと。AIを使うたびにブラウザを開いて、画面を探して、文章を打ち込む。その手間をボタン1つにまとめる発想です。
マイクとしての機能もあります。周りの雑音を抑えるAIノイズキャンセリングと、手元で切り替えられるミュートボタン付きなので、Web会議用のマイクとしても使える。WindowsとMacの両方に対応しています。
年額で比べると、ChatGPTのGoの約7か月分
2026年10月3日時点の価格で比べてみます。AI ONE Microphoneの早割は10,380円(税込)、一般販売の予定価格は12,980円です。
OpenAIの公式の料金ページでは、ChatGPTの有料プランは「Go」が月1,400円、「Plus」が月3,000円。2026年10月3日時点のこの月額で1年払い続けると、Goで16,800円、Plusで36,000円になります。
仮に同じことができるなら、早割の価格はGoの約7か月分、Plusの約3か月半分です。 わざわざ「仮に」と書いたのは、プロジェクトページに「ChatGPT-5ベース」とはあっても、ChatGPTの有料プランと同じモデルや同じ上限が使えるかまでは書かれていないから。出典のある価格と仮定を組み合わせた数字だ、という前提で読んでください(AIが出す数字の見分け方)。
もうひとつ大事な点があります。ChatGPTは無料版でも、テキストのチャットは無制限で使える(公式の料金ページによる)。無料版で足りている人にとって、このマイクは節約ではなく「手軽さ」への支払いです。 月額を払っている人と無料版の人とでは、得かどうかの答えが変わってきます。料金プランの選び方の考え方は、料金プランは無料で足りるかを考えた記事にも書きました。
応援購入の前に確かめたい3つ
1つ目は、「ずっと無料」は約束ではないこと。 FAQでは、AIソフトウェアは無料で、回数の制限も月額もないと説明されています。一方、ページ下部のリスク欄には、外部のAIサービスを提供する会社の方針や仕様が変われば、AI機能が制限される可能性があるとの記載。AIは使うたびに費用がかかる仕組みなので、いま無料で使えることと、何年先まで同じ条件で使えるかは、分けて考えておくと安心です。
2つ目は、話した声の扱い。 FAQによると、音声はクラウドで一時的に処理され、保存は必要な最短期間に限られるとのこと。そのうえで、お客様の許可なく「製品改善以外の目的で」使うことはない、という書き方になっています。裏を返せば、製品の改善に使われる余地は残る。社外秘の話を声で入力する予定があるなら、買う前に読んでおきたい一文です。録音データの扱いの読み方は、PLAUDのセキュリティを公式情報で整理した記事が参考になります。
3つ目は、できないことと、届く時期。 FAQには、声でPCそのものを操作する(アプリを起動する、ウィンドウを動かす)ことはできないとあります。届くのは2026年12月末までの予定。応援購入は普通の買い物と違い、遅れることもあります。このプロジェクトでは、届く予定の月から3か月を超えて遅れた場合、希望者はキャンセルできるとされています。目標金額に届かなくても購入が成立する「All in型」である点も、あわせて確認を。
声で文字を打つのが目的なら、ソフトだけのTypelessとも比べたい
AI ONE Microphoneでいちばん毎日使いそうなのは、話した言葉を文字にする音声入力だと考えています。この使い方だけを見るなら、マイクを買わずにソフトだけで済ませる道もある。代表的なのが、AI音声入力アプリの「Typeless(タイプレス)」です。
2026年10月3日時点のTypelessの公式の料金ページによると、無料プランは語数に制限がありますが、翻訳や100以上の言語への対応も含まれています。有料のProは年払いで月12ドル(月払いなら30ドル)で、語数は無制限。PC(Windows・Mac)だけでなく、iPhoneやAndroidでも使えます。データの扱いの項目には、クラウドにデータを残さないこと、利用者のデータでAIを学習しないことが挙げられていました。
違いは、ボタンという「手触り」にお金を払うかどうかです。 Typelessは今あるマイクやスマホで使え、外出先でも同じように入力できる。AI ONE Microphoneは机に置く専用の道具で、物理ボタンから翻訳や資料づくりまで呼び出せる。声での入力が中心なら、まずTypelessの無料プランで「声で書く」ことが自分に合うかを試し、それから専用のマイクを検討する順番が手堅いのかなと考えています。
向いている人と、ほかの道具が向く人
向いていると考えるのは、PCの前で毎日のように翻訳や文章作成にAIを使っている人です。 1日に何度も同じ操作をくり返すほど、ボタン1つにまとめる価値は大きくなる。ChatGPTの有料プランを払っていて、用途が翻訳や要約に偏っている人も、比べてみる意味があります。
一方で、目的が会議の録音や文字起こしなら、別の道具が向いています。AI ONE Microphoneは、PCの前で話した言葉を入力するためのマイク。会議を丸ごと録って、あとで要約を読む使い方は、AIボイスレコーダーやスマホのアプリの役割です(スマホアプリとボイスレコーダーの比べ方)。
無料の範囲と有料の範囲の「切り方」で製品の見え方が変わる話は、Comu Action ProとPLAUDの比較でも書きました。AI ONE Microphoneは「月額で切る」のではなく「本体を買い切る」形。その分、無料が続くことを約束ではなく可能性として受け止めておく必要があります。
まとめ
AI ONE Microphoneは、14種類のAIツールをボタン1つで呼び出せる、PCの前で使うAIマイクです。ChatGPTの月額を払っている人なら、手軽さと価格の両方で比べる価値がある。無料版で足りている人にとっては、手軽さにお金を払うかどうかの判断になります。
個人的には物理ボタンという非常にわかりやすい起動方法に興味があります。そして音声入力は基本的にはタイピングより素早い入力になるので作業効率も上がりそうです。
迷ったら、まずプロジェクトページの下部にある「リスク&チャレンジ」とFAQを読んでみてください。「AI機能が制限される可能性」「声の扱い」「届く時期」の3つに納得できれば、応援購入を前向きに考えてよい製品だと考えています。
参考文献
- Makuake「月額サブスクさようなら。14種のAIツールをボタン1つで呼び出す次世代AIマイク」 https://www.makuake.com/project/ai-one-microphone/ (2026年10月3日確認)
- OpenAI「料金 | ChatGPT」 https://chatgpt.com/ja-JP/pricing/ (2026年10月3日確認)
- Typeless「料金」 https://www.typeless.com/pricing (2026年10月3日確認)
本記事は、プロジェクトページと各社の公式の料金ページの記載にもとづく整理です。応援購入の条件や価格、AI機能の内容は変わることがあるため、最新の情報は各ページでご確認ください。

